2011年11月20日日曜日

楽天テクノロジーアワードで金賞をいただきました。


11月29日に開催された楽天テクノロジーカンファレンスにて、なんとテクノロジーアワード金賞という名誉ある賞をいただきました。

私が代表して受け取って来ましたが、これまで関わってきたすべての皆さんに対する賞です。本当にありがとうございました。これまでも、多くの人から、「あの時にsinsai.infoがあって助かった」「情報収集に役に立った」「勇気づけられた」という言葉をいただいてきました。私はたまたまその場にいて、代表という立場になりましたが、「被災地の人の役に立ちたい」という皆の想いがあったからこそ、12,000件を超えるレポートを集められたのだと思います。開発に携わっていただいた皆様、レポートを集めていただいた皆様、プロモーションや法務、デザインなどに関わっていただいた皆様、今日は皆さんのその働きが評価されたのです。被災地はまだまだITによるサポートを必要としています。一度活動から遠ざかっている方も、いつでも戻ってきていただければと思います。

ちなみに、当日行ったプレゼンテーションはこちらです。


まつもとゆきひろさんネタが入っていますが、当のまつもとさんが最前列で聞いておられたので驚きました。
「ほとんどの人は、適切な大きさと複雑さを持ったいい問題を探しているんですよ」というまつもとさんの言葉は、3年近く前の梅田望夫さんのインタビューに答えていたもので、オープンソース文化の背景にある人間的性質を良く表していると思います。
私自身OSSに関わる身としてずっと心に持ちつづけていましたし、少なからずオープンソース的文化が感じられる sinsai.info やH4Jの活動でも意識していたことだったのですが、まつもとさんの前でそれについて発表するという不思議な縁に感激しました。

sinsai.info はこれからも活動を続けてまいります。東日本大震災に関する情報収集も行なっていきますが、いつまた大きな地震が来ないとも限りません。その時に、今回よりももっとうまく動けること、ひとりでも多くの人の手助けになることを目指して、活動していきたいと思います。引き続きご声援をいただけましたら幸いです。

2011年6月9日木曜日

ジオメディアサミットでGoogle/Yahoo/ホンダ/渡邊研とパネルディスカッション


6月8日(水)に東京大学で開催された第7回ジオメディアサミットにて、「ジオメディアができること」と題して、東日本大震災で活躍したGoogle、Yahoo、ホンダ、首都大渡邊研らと sinsai.info メンバー(ジオメディアサミット運営メンバーの多くが参加)とで講演パネルディスカッションライトニングトークで今までの振り返りと今後に向けた意見交換が積極的に行われました。このような技術者の平時の交流が非常時に役立つことを見にしみて感じている我々として、引き続き組織を超えた大きな流れとして sinsai.info の勢いを加速してまいります!

2011年6月1日水曜日

Ushahidiディレクター/パトリック氏のメッセージ


5月31日、LinuxCon Japan 2011 プレスカンファレンスでの基調講演でUshahidiディレクター・パトリック・メイヤー氏が来日しました。(映像はsinsai.infoカンファレンス[5/14]に向けたビデオメッセージ)

sinsai.infoメンバーのオフラインでの交流が活発に行われ、sinsai.infoチーム最年少の @sora_hパトリック氏の2ショットも実現しました。(写真:AttributionNoncommercialShare Alike Some rights reserved by fumi ← 感謝!) Thanks! Patrick!!

追記: 5/31の LinuxCon Japan 2011 Open Forum in Yokohama 映像が公開されていました。


追記: パトリック氏とsinsai.infoメンバーの記念写真!(写真: by nobuyori ← 感謝!

2011年5月31日火曜日

LinuxConにUshahidiパトリック氏とsinsai.info登壇

5/31に開催されるLinuxCon Japan 2011プレスカンファレンスにsinsai.info副代表の三浦とsinsai.infoのベースとなっているUshahidi開発チーム代表パトリック氏が登壇します。
sinsai.infoの多くのメンバーが、パトリック氏と初めて顔合わせする貴重な機会。
詳細を以下に貼りつけましたので、ご参照ください。


LinuxCon Japan 2011 | オープン フォーラム

オープン フォーラム: The Power of Collaboration in a Crisis (災害時におけるコラボレーションの力)

このフォーラムは、協力的活動がどのように社会に貢献できるか、特に、危機や災害時にいかにして人々を支援できるかについて、問題意識を高めるものです。Ushahidi、Open Street Map Foundation、Hack for Japan、Linux などのオープン ソース コミュニティの例が紹介されます。このフォーラムに参加することにより、これらのコミュニティの活動内容や、コミュニティへの関わり方 (開発、翻訳、ドキュメンテーションなどを通じて) がわかります。
開催日時: 2011 年 5 月 31 日 (火)  開場13:00 開演13:30 終了予定18:00
開催場所: パシフィコ横浜会議センター 4F »MAP
参加費用: 無料
このオープンフォーラムにはどなたでも参加できます。参加ご希望の方は、 こちらからお申し込みください。

2011年5月28日土曜日

震災後に日本のOSMユーザが400アカウント増加!

sinsai.infoの運営母体はオープンストリートマップ(以下OSM)・ファウンデーション・ジャパンという自由な地図づくりを支援する組織。このOSMという活動は、2004年にイギリスでスタートし、世界中へとその運動を拡大しながら、2008年3月にようやく日本のコミュニティが立ち上がったまだまだ若い組織です。

当時10人程度の、本当に小さなコミュニティでした。以降、ジワジワとユーザが増え始め、2010年には600ユーザほど。2011年に入ってようやく800ユーザと、少しづつユーザーを増やしながら活動の幅を広げていました。上記グラフは、震災前後の日本OSMコミュニティの活動状況を意味しています。震災のあった3月にユーザー数が急激に伸び、総ユーザ数が1200アカウント以上、1ヶ月以内にOSMの編集作業を行ったアクティブユーザが約500アカウントとそれまでの200-300アカウントからほぼ倍増しました。

この勢いをさらにすすめながら、これからの復旧・復興の過程をきちんと地図に記録できるよう引き続き、背景地図の更新作業をすすめていきます。

2011年5月27日金曜日

日本にいる外国人の方々へのアプローチ YokosoNews


震災後、我々 sinsai.ifno を含め多くの情報サイトが立ち上がりました。しかし、どうしても日本語の情報が先行して英語での情報発信が十分に行われていない状況にあります。そんな中 YokosoNews さんが積極的な英語での情報発信を続けられて、我々 sinsai.info のことも発信していただきました。先日、sinsai.info の関代表と三浦副代表がスカイプで出演しました。また我々のブログも英語版(Sinsai.info BLOG in English)があります。まだまだ英語が苦手な我々ですが、強力な翻訳チームと協力しながら引き続き情報発信を続けております。

2011年5月23日月曜日

Hack For Japan 仙台会場で生まれた、もう一つのプロジェクト

関です。5月21日、22日に開催された、のHack For Japan 仙台会場へ、Hack For Japan スタッフとして参加してきました。
21日には、オープンソースカンファレンスSendai にも参加し、sinsai.info のプレゼンテーションを行わせていただきました。

震災後始めて東北に行ったので、本当であれば沿岸部にも寄りたかったのですが、カンファレンスやハッカソンの準備などで慌ただしく、行く時間がありませんでした。次の機会にはもう少し時間を取って、沿岸部にもよって来たいと思っています。

多次元中継って難しい!

今回の Hack For Japan のハッカソンは、宮城県仙台市、福島県会津若松市、香川県高松市、福岡県福岡市、東京、そしてロンドンの6都市で同時開催、そのうちいくつかの会場はUstreamでの多次元中継をするという、とてもチャレンジングな試みを行いました。
スタッフとしては十分な準備があまりできず、中継などもかなりドタバタな状態で、参加者の方にはご迷惑をおかけしたと思いますが、皆様とても理解のある方々で助かりました。どうもありがとうございます。
21日のアイデアソンでは、マイクロソフトの西脇さんや、トライポッドワークスの佐々木さんによる貴重な現地報告を聞くことが出来ました。また、連携させていただいたオープンソースカンファレンスSendaiの会場でも、沢山の復興アイデアを投稿していただきました。その模様は、公式ブログでも読めるようになると思いますので、今回は私が参加させていただいたプロジェクトについて書かせていただきたいと思います。

信頼できる情報ってなんだろう?

アイデアソン・ハッカソンの中で、sinsai.info のAPIを使った新たなプロジェクトが生まれました。その名も絆レポートプロジェクト。

21日のアイデアソンに東北放送の方がきており、その方が提案した、「信頼できる情報を収集し、効果的に見せる方法を提案したい」といったテーマを元に進めていったアイデアです。

アイデアソンでは、「そもそも信頼出来る情報ってなんだろう?」「信頼度ってどう表現できる?」「ITリテラシーが低くても情報共有できる仕組みが必要」「現地の人からの情報を吸い上げたいよね」「センセーショナルな報道だけでなく、日常のニュースもちゃんと知ってほしい」などといった意見がどんどん出てきました。

現地レポーターからの情報を集めよう!

そのなかから、「現地にボランティアへ行った人や、テレビの取材クルーなどが集めた情報を集められるといいのでは」という意見に注目して検討を進めました。ボランティアへ行った人の中にはブログなどでは日記を書いている人もいるかと思いますが、結構散らばってしまっている印象です。ボランティアが体験したレポートというのは、その土地に次に行く人にとってとても役に立つ情報になるはず。まずそのような情報を集める。そして、東北放送さんの番組で紹介することで多くの人に知ってもらい、フィードバックや情報が集まるようにする。また、東北放送さんの取材クルーなどが収集したような信頼性の高い情報を投稿することで、情報の質の向上も目指す。集めた情報はAPI経由で公開することで、より多くの人にも情報を扱ってもらえるようにする。ということがどんどん決まっていきます。
東北放送さんは、絆 宮城プロジェクトという復興応援プロジェクトをやっていることから、「絆レポート」チームによる「チェックインレポートプロジェクト」というプロジェクト名になりました。



アイデアソン終了!

そして、最終的に完成したのがこの概要図。APIはsinsai.infoのAPIが使えそうでしたので、提案させていただきました。アイデアソンに参加していただいた皆様、ありがとうございます!


2日目のハッカソンへ

そして、2日目のハッカソンです。2日目のハッカソンでは、アイデアソンで絆レポートチームにいた人は私一人。責任重大です。まずは、前日のスケッチを元にアイデアを説明し、リクルーティング活動を行います。
お陰さまで、5人の参加者が集まりました。ハッカソンは作るのが目的ですので、挨拶もそこそこにシステム設計を開始します。
当初は、sinsai.info のAPIを叩くアプリケーションをPHPか何かで作ることを想定していましたが、レポートの投稿部分にあまり手間を掛けたくありません。そこで「WordPress使えばいいんじゃね?」という神の一言が。確かに、レポートを投稿するためのインターフェースは揃っています。WordPressを使うことで、Facebook連携なども簡単にできるようになります。位置情報を付けるためのプラグインもあります。というわけで、システム設計が完了しました。



時間内になんとかデモが完成

あとは、タスクを洗い出してひたすら潰していきます。
そして、なんとか時間内にコンセプトを説明するためのモックアップが完成しました。
http://kizuna.sinsai.info/
に、実際のサイトのイメージが置いてあります。ちゃんとデザインもしていませんし、検索機能などがまだありませんが。
また、現地の人にはがきで情報を投稿してもらえるように、はがきのモックアップデザインも完成しています。

まだsinsai.info連携部分などはできていませんが、テレビ局が番組と連動した特集ページを作ることも可能となっています。たった1日でここまでできるとは、素晴らしい。ハッカソンに参加していただいた皆様、ありがとうございます!
東北放送さんも、このサイトと連動した企画について、実際に検討を進めてくださるということです。

プロジェクトメンバー募集!

sinsai.info ではこの絆レポート企画の開発や企画をお手伝いしていただけるボランティアを募集しています。元々のsinsai.info に関わっている人でも、そうでない人でもかまいません。WordPress が得意な人やPHPが得意な人、デザインが出来る人、企画やディレクションが出来る人などを募集しております。
ご興味のある方は、hal@sinsai.info かtwitter:hal_skまでお気軽に御連絡ください。

Hack For Japan に来ていただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。今回のハッカソンをきっかけにしたサイトが一つでも多く生まれ、続いていっていただけると、本当に嬉しいです。
我々のプロジェクトも含め、今回生まれたプロジェクトについては、以下のURLからご確認いただけます。
http://www.hack4.jp/RelatedInfo/ProjectList

OSM > Bing > Google

こんにちは。クライシスマッピングチームの mapconcierge です。5/14に開催されました sinsai.info シンポジウムでは、クライシス・マッピングチームの活動内容をご紹介しましたが、我々は、オープンストリートマップ(以下OSM)という自由な地図づくりを軸に活動をしています。そこで、いつも多くの方に質問されることがあります。

「Google Mapsがあれば十分なのに、どうしてOSMなんてやってるの?」

Google Maps はたしかに無料で使える地図で、非常に便利なのですが、残念ながら自由に使えるわけではありません。利用規約に指定されているとおり、複製したり、再配布したり、二次利用したり、改変することは、厳しく制限されております。例えば、Google Maps の地図を勝手に印刷して配布するには、利用規約の範囲内で厳密に制限されています。
けれども、OSMは複製も再配布も二次利用も改変もすべて申請なしで商用利用も含めて誰でも自由に使うことができます。

また、Google Maps と Bing Maps には、地図レイヤの他に、衛星画像や空中写真を表示する航空写真レイヤがあります。すでにどちらのサービスも東日本大震災の被災地に関してはかなり広範囲に震災後のデータに差し替えられています。当然、OSMデータの更新作業でこれらの航空写真レイヤを背景にトレースしたいと思うのが心情ですが、Google Maps は残念ながらそのような利用方法を用いることができません。一方で、マイクロソフトの Bing Maps は、OSMのデータ更新目的であれば、自由に航空写真レイヤをトレースすることができます。つまり、普段オープンな立場をアピールしている Google が、地図の世界ではクローズドで、Bing がOSMに対して門戸を開けている、オープンな立場になっているのです。

そこで、sinsai.info の地図レイヤ表示も、上にあるほどオープンなデータという位置づけで
レイヤーの順番は

 OSM
 Bing Maps
 Google Maps

にしてあります。

Googleさんが航空写真レイヤをOSMでトレースしてもよい許可が降りましたら、この順番がまた変わるかもしれません。

ちなみに、Yahoo JAPANさんは、OSMに所有する地図データの寄附をしていただくほどの強力なサポーターですし、国土地理院さんも基盤地図情報のトレースを許可いただくなど、活動を支援していただいております。そんなわけで、sinsai.info で使われているOSMデータは、マイクロソフトさんとYahoo JAPANさんと、国土地理院さんと、その他多くの地図サービスプロバイダーさんのご協力の元で日々更新されています。

地図作りに興味を持たれたみなさん、是非一緒にクライシスマッピングやりませんか?

2011年5月22日日曜日

sinsai.infoのレポート紹介

昨日、今日と仙台ではオープンソースカンファレンス2011仙台や、
Hack For Japanが開催されています。

sinsai.infoからもメンバーが参加をしています。
現地でのレポートの検証を行って来てくれました。
今日はそんな検証されたレポートを紹介します。

4月10日に、このレポートがWeb投稿で投稿されました。
仙台にある東北唯一のメイド喫茶の再開ニュースでした。

仙台のメイド喫茶『fairy tale』は18日営業再開予定

そして、4月15日に続報が投稿されました。


仙台のメイド喫茶『fairy tale』は、18日営業再開予定!
当面は11時開店、18時閉店。
ホットサンド・ホットケーキは17時オーダーストップ、全メニューは17時30分オーダーストップ。
18日・19日と土日祝は一人2時間の時間制限。
名物メニューのカルボライスやオムライスなどお休みするメニューあり。
http://blog1.fairy-tale.cc

という訳で…

昨日のオープンソースカンファレンス2011仙台の間に、sinsai.infoの
メンバーがレポートの検証作業を行ってきました!

メンバーからの報告です。

お店再開にあたり、こういう状況でメイド喫茶を開店するのは、
不謹慎ではないかと、悩まれたそうです。

でも、閉まっているお店のシャッターに、「再開を待っています」という、
貼り紙メッセージがあって、思い切って、再オープンに踏み切ったとのこと。

メイドさんには、sinsai.infoステッカーを白・緑2種類手渡し済み。
レポートでお店を知った経緯を話すと、感激されてましたよー。









こういう状況だからこそ、いろんな形の復興があっても良いんじゃない?
と思えるようなエピソードでした。

by aganard (大事な事なので記名記事で!)

2011年5月18日水曜日

もっと多くの方が参加しやすいように!

sinsai.info シンポジウムでは多くの方にご参加いただきありがとうございました!

我々の活動の入り口を広げるために、公式MLを開設しましたので、活動に参加してみたいと考えられている方は、お気軽に登録ください。このブログの右下に登録ガジェットも埋め込みました!

2011年5月17日火曜日

【御礼】5/14(土) sinsai.infoシンポジウム無事開催出来ました。

おかげさまで第1回sinsai.infoシンポジウムは無事開催出来ました。
ご参加頂いた方々、ご協力頂いた方々ありがとうございました。
御礼申し上げます。

sinsai.infoの新しいスタートのきっかけになりました。
これからもご支援、ご協力を頂けましたら幸いです。

sinsai.infoシンポジウムの参加状況や資料の公開につきましては
近日予定をしていますので、お待ちください。

それから、sinsai.infoシンポジウムの際に告知をいたしましたMLを
開設しました。
下記URLよりご参加ください。

sinsai-info-usersメーリングリスト


mixiにもコミュニティがありますので、mixiをお使いの方は、
こちらもよろしくお願いいたします。


2011年5月14日土曜日

ユーザインターフェイス(画面)を新バージョンに変えました

本日は、sinsai.infoのシンポジウムということで、
それに合わせて、ユーザインターフェイス(画面)を新バージョンに変えました!
(本当はバグフィックスで遅くなってただけです。すみません)

sinsai.info

旧バージョンも引き続きご利用いただけます
sinsai.info
旧バージョンのURLをブックマークされている方は、http://www.sinsai.infoにご変更をおねがいします。



また、新UIは、OpenSocialガジェットとして実装しているので、

  • Google Friends Connectを使って、あなたのサイトに埋め込み

  • mixiやiGoolge,gooホーム等に埋め込み



出来ちゃったりします。

開発者の方は、ソースコードを改造して、マッシュアップ&ソーシャルアプリ化してみても良いかもしれません。
もちろん、このUIを良くしてくれる技術者も募集しています!
https://github.com/sinsai/opensocial_gadget

APIについては、こちらの資料もご参考にしてください

2011年5月3日火曜日

【参加自由】5/14(土) に sinsai.info のシンポジウムを開催します。

sinsai.info が稼働を開始して、あと1週間で2ヶ月になろうとしています。

sinsai.info には1万件以上のレポートが存在していますが、初期の頃に比べると我々のような情報サイトに求められる役割がだいぶ変化してきたように思います。
人命に関わるような緊急な情報よりも、利用可能なサービスや復旧の状況、マスメディアに乗らないニュースなど、そういった情報を見やすく表示して欲しいというニーズを多くいただくようになってきました。

我々が扱う内容は常に変化してきています。Twitter で拾い上げている対象のハッシュタグは、スパムや震災に関係の無い話が多くなってきており、有用な情報を見つけることの困難さも増してきました。
当初はTwitterによる安否情報やヘルプ情報を中心に情報をピックアップしてきましたが、ボランティア募集については助け合いジャパンのAPIを使った公式ソースを取り入れたり、Webフォーム経由の投稿が徐々に増えてきたりといった変化も起きてきています。
現地の通信インフラも復旧してきた今、現地からの直接投稿を増やしたり、NPOが派遣する情報ボランティアなどと連携して情報を取得したりといった取り組みを積極的に行っていきたいと思っています。
また、ユーザーインターフェースの改善やAPIの利用促進なども作業中です。

つきましては、sinsai.info の今後のモデレート方針やデータ収集方針について話し合うシンポジウムを開催することといたします。我々及び関連団体の活動内容について改めて共有させていただき、モデレーターチーム(データ班と我々は呼んでいます)を中心に中長期的な目標や活動内容について話し合いたいと思っています。
本シンポジウムは、sinsai.info チーム以外の方の参加も自由です。我々の活動に興味のある方、連携についてアイデアをお持ちの方など、是非ご参加いただけましたら幸いです。

5/14(土) 東京、大阪2箇所で同時開催いたします。お申し込みは、下記の参加申し込みサイト(ATND)からご登録ください。

■フライヤー
http://goo.gl/LYpxR

開催概要
sinsai.info シンポジウム
■場所、日時

会場:東京会場、大阪会場
5 月 14 日(土) 14:00 ~ 17:30  参加費:無料

東京会場:東京都目黒区駒場3-8-1 東京大学 駒場キャンパス 大会議室
大阪会場:大阪市浪速区浪速西1-3-10 大阪市立市民交流センターなにわ 202号室

■内容
Sinsai.info 各チーム、関連団体による活動共有
・活動経緯の共有
・重点実施方針
・ボランティア親睦
・将来へ向けて
など

■参加申し込み:
東京会場:http://atnd.org/events/15404
大阪会場:http://atnd.org/events/15406
※ATNDという外部サイト経由での申し込みとなります。

皆様、お気軽にご参加ください。
以上、よろしくお願いします。

2011年4月28日木曜日

日経新聞社のサイトでsinsai.infoをご紹介いただきました。

sinsai.info の取材記事が日本経済新聞のサイトに掲載されました。

「ライフライン」としてネットに死角はないか:日本経済新聞

 3月11日に発生した東日本大震災で、インターネットは社会インフラとしての存在感を改めて世に示した。電話網や携帯電話のメールは機能停止に追い込まれたが、ネットは貴重な通信手段として被災地からの救援・支援要請を伝えた。そんな「ライフライン(生命線)」としてのネットに死角はないのか。震災情報を収集・整理するサイト「sinsai.info」を運営する関治之氏と、インターネットイニシアティブ(IIJ)の鈴木幸一社長に話を聞いた。

ありがとうございます。補足ですが、記事中「被災地にもシステムエンジニアはたくさんいる。仙台駅にシステム関連のボランティアが働ける場所も確保した。」という部分は、助け合いジャパンが用意した情報入力ステーションのことだと思われます。
ボランティア情報ステーションin仙台宮城:ボランティア(仙台市内)募集情報 このステーションで入力されたデータはAPIで公開されており、sinsai.info からも自動で取り込んで表示しています。sinsai.info としてこの入力施設を確保した訳ではありません

現地からの情報入力を積極的にお願いしていきたいというのは強く思っておりますので、ご興味のある方はお問い合わせページより是非御連絡ください。

2011年4月25日月曜日

震災復興sinsai.infoガジェットプロトタイプデモ


sinsai.infoのAPIを使って、ブログや iGoogle、mixiなどのOpenSocial対応SNSに埋め込めるガジェットプロトタイプを公開中です。デモ映像を見ながら是非試してみてください!

XMLのURIはこちら
http://nati.sinsai.info/gadget/sinsai.xml


あと、Flash阪ガジェットもあります!
http://hkk.sinsai.info/widget/sinsai_widget.html

2011年4月24日日曜日

日本アンドロイドの会 横浜支部 定例会にて発表

日本アンドロイドの会 横浜支部 定例会にてsinsai.infoの法務班リーダーaganard氏が発表しました! 1:06:00頃から登場しています。

sinsai.info の海外向けプレゼンテーションを更新しました。

Where2.0 後に行われた TechWave の懇親会で、海外の方向けに sinsai.info のプレゼンテーションを行いました。
その際の資料を slideshare にアップしております。
CC-BY SA ライセンスで公開していますので、ご自由にお使いください。

2011年4月21日木曜日

Ushahidi 公式ブログで sinsai.info の記事を掲載していただきました。

Crisis Mapping Japan
http://blog.ushahidi.com/index.php/2011/04/20/crisis-mapping-japan/

Ushahidi の公式ブログに、sinsai.info についての記事を掲載していただきました。sinsai.info の現在のアクセス状況や日本での利用の特徴などを書かせていただきました。Patrick Meier 始め、Ushahidi 本体の方々は立ち上がりから数日後にはSkypeでコンタクトをしてきてくれており、翻訳ドキュメントや有効そうなプラグインの紹介や、技術的なアドバイスなどもいただいています。

sinsai.info が Where2.0 で紹介されました。

Ushahidi 本体の Patrick Meier が、サンタクララで開催中の Where2.0 の講演で、sinsai.info のことを冒頭で紹介してくれました。



Ushahidi は震災だけでなく、リビアの内戦やエジプトの騒乱でも使われていることも説明されています。

2011年4月20日水曜日

Sinsai.infoのデータを活用したアプリをつくりませんか?

sinsai.infoの活動の特徴に、オープンデータというものがあります。
sinsai.infoのAPIを活用することで、誰でも復興支援アプリを実装できます。

たとえば、
http://www.sinsai.info/ushahidi/api?task=incidents&by=all
のURLにアクセスするとjson形式でsinsai.infoに集まったレポートが収集可能です。


チュートリアルもあります。
sinsai.infoのAPIを活用して震災復興支援アプリをつくろう!

このチュートリアルでは、opensocial application (iGoogleのガジェットや、mixiアプリ、gooアプリの仕様)
を作成するサンプルを紹介しています。
なんと、ブラウザ上だけで開発ができちゃいます。
是非、みなさまアプリをご作成ください

サンプルガジェット



2011年4月19日火曜日

BBCで放映されました。



イギリスBBC TVにて sinsai.info が紹介されました。sinsai.info は日本人だけでなく世界中の多くの支援者によって支えられています。

2011年4月13日水曜日

首都大学東京 渡邊研 通行実績情報マッシュアップと連携開始!

首都大学東京の渡邊英徳研究室が運営している「通行実績情報マッシュアップ」と sinsai.info が連携を開始しました。UshahidiはKMLによる出力が可能なのですが、みなさんからいただく情報が膨大なため、Google Maps APIでも容量オーバーで根を上げてしまうほど負荷の大きく、いろいろと工夫してあります。負荷分散いただいたYahooさんに感謝!

2011年4月12日火曜日

TEDx Earthquake 9.0での講演映像

Watch live streaming video from tedx at livestream.com
2011年4月10日(日)に九州大学で開催された TEDx Earthquake 9.0 の映像が公開されました。sinsai.info 副責任者の三浦の講演(2:07:00〜)をはじめ、多くの活動が紹介されております。
プレゼン資料はこちら

sinsai.info を1ヶ月やってきて思うこと

TechWave さんに、表題の記事を寄稿しました。

sinsai.info を1ヶ月やってきて思うこと
http://techwave.jp/archives/51650191.html

みなさまこんにちは。TechWave のジオメディア担当、関です。

今は、仕事の傍ら、 sinsai.info という復興支援プラットフォームの総責任者をしております。

震災があった日から既に1ヶ月が経ちました。震災発生当日に sinsai.info の管理を引き継いでから1ヶ月。ひたすらサイトの改善作業に時間を費やしてきましたが、ここで1ヶ月間の活動を振り返ってみたいと思います。

今回の震災は非常に広範囲に影響し、現地でのライフラインが分断され、携帯の電波も通じない、電気も使えないと言った状況で、そのような状況に際してのITの無力さを痛感させられる1ヶ月でもありました。sinsai.info の活動を通じても、被災地域に対してダイレクトに支援ができないというもどかしい思いを常に感じてきました。
実はこの活動を通じて一番助けられたのは私自身かもしれません。現地入りしても足手まといにしかならないであろう私が、何か少しでもやれることがあるというのは、日々迫ってくる漠然とした不安感、焦燥感を忘れることにつながりました。
いまだ、どれだけの人にsinsai.infoが役にたっているのかはよくわかりません。しかし、様々なNPOの方々や現地入りをした方々にお話を伺ってみると、情報ギャップが深刻な状況にあることは確かなようです。電気や通信インフラがが復旧しつつあるこれからの時期にこそ、sinsai.info のようなプラットフォームが役に立てることがあるのではないか。そんな思いでこれからも活動を続けていきたいと思います。
...


続きをTechWaveで読む

2011年4月11日月曜日

TechLIONとEARTHLING2011での発表資料

震災当日の立ち上げから一ヶ月、多くのイベントで声をかけていただき、中心メンバーが分担して連日どこかで発表をしている日々が続いております。情報がバラバラにならないように、公開資料はこのブログに集約していきます。

3/31(金)TechLION(at 新宿 ネイキッドロフト)


4/1(土)EARTHLING2011(at 慶応大学日吉キャンパス)

2011年4月10日日曜日

sinsai.info の組織について

sinsai.info 総責任者の関です。

もうすぐ地震発生後1ヶ月。ようやく時間が取れ、そろそろブログも書けるくらいに落ち着いてきました。

最近、sinsai.info ってどのような組織がやっていて、どのように意思決定がされているかわからないというご意見を時々耳にします。
まずは、組織や意思決定について、解説させていただきたいと思います。

サイト運営者について

このことはサイトの 運営団体 のページにも書かれているのですが、sinsai.info は先日のニュージーランド地震の際にも多方面より活用されたクラウドソーシングツールUshahidiで構築されており一般社団法人オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン の主管の元、OpenStreetMap Japan の有志やボランティア参加のメンバーにより運営されています。

組織構成

sinsai.info には、以下のようなグループがあります。
  • 総責任者:OpenStreetMap Foundation Japan 関 治之
  • 副責任者:OpenStreetMap Foundation Japan 代表理事 三浦 広志
  • データ班:サイトのモデレータチームです。一般から投稿されたレポートの承認作業や、Twitter からのレポート化作業を行っています。
  • 運用班:システム運用チームです。日々の負荷監視や、運用状況の確認を行っています。システム監視は、ハートビーツ社にご協力いただいています。
  • インフラ班
  • :インフラ構築チームです。サーバの構築を始めとした作業を行っています。インフラの置き場については、Amazon社に、EC2 をご提供いただいております。
  • 翻訳班:日本語のドキュメントを英語に翻訳するチームです。静的なコンテンツを英語に翻訳する他、重要なレポートも翻訳しています。随時、他言語にも対応していく予定です。
  • 開発班:システム開発を行うチームです。日々上がってくる要望や不具合に対応しています。グリー株式会社やNTTを始めとする、様々なエンジニアが協力しています。
  • UI班:UIデザインを担当しているチームです。デザインリニューアルやロゴ作成などを行って来ました。コパイロット社を始め、様々な方にご協力いただいています。
  • 法務班:法務的な側面でサポートを行うチームです。
  • 渉外班:NPO団体や、協力企業などとコミュニケーションを行うチームです。
  • 広報班:広報を担当するチームです。

意思決定について

我々は基本的にオープンソース文化に馴染んだ開発者の面々で構成されており、トップダウンによる意思決定よりも、草の根的でオープンな意思決定を採用しています。議論はYammerというSNS上で非同期で行われ、一日2回昼と夜に行われる、Lingr というチャットツールを使ったオンラインミーティングで、重要事項の周知や決定が行われています。
各班のリーダーが意見の取りまとめを行うことが多いですが、誰もが議案を上げることが可能で、良い提案であれば採用されることも多いです。
本番環境へのリリース作業は、認証された一部の開発リーダーの面々が行っています。

ボランティア募集

上記のチームにご興味をもったかたは、ぜひサイトのボランティア募集 ページより、お申し込みください。

2011年4月9日土曜日

NHK総合「サキどり↑」4/10 にsinsai.info登場予定


(C) 2011 NHK

NHK総合・新番組「サキどり↑」4月10日(日)8:25~8:57にて sinsai.info が紹介されます。

TEDxEarthquake9.0にsinsai.info登壇します

4/10(日)に九州大学で開催される TEDxEarthquake9.0にsinsai.info の副責任者:三浦広志が登壇します。

Changing the World, One Map at a Time

sinsai.infoは、オープンソース震災クラウドソース・プラットフォーム Ushahidi(ウシャヒディ)をベースに、日本向けに改良を加えたものです。この Ushahidiを開発している Patrick Meier氏の最新のプレゼンテーション資料。我々の活動状況も紹介してくれています。

震災後のオープンストリートマップ編集状況アニメーション


福島第一原発、仙台、東京など、震災から4月7日までのオープンストリートマップが世界中のマッパー支援によって出来上がっていくマッピング編集状況のアニメーションです。まだまだ長期戦になりますが、ご支援いただいている多くのみなさまに感謝!!