2011年5月31日火曜日

LinuxConにUshahidiパトリック氏とsinsai.info登壇

5/31に開催されるLinuxCon Japan 2011プレスカンファレンスにsinsai.info副代表の三浦とsinsai.infoのベースとなっているUshahidi開発チーム代表パトリック氏が登壇します。
sinsai.infoの多くのメンバーが、パトリック氏と初めて顔合わせする貴重な機会。
詳細を以下に貼りつけましたので、ご参照ください。


LinuxCon Japan 2011 | オープン フォーラム

オープン フォーラム: The Power of Collaboration in a Crisis (災害時におけるコラボレーションの力)

このフォーラムは、協力的活動がどのように社会に貢献できるか、特に、危機や災害時にいかにして人々を支援できるかについて、問題意識を高めるものです。Ushahidi、Open Street Map Foundation、Hack for Japan、Linux などのオープン ソース コミュニティの例が紹介されます。このフォーラムに参加することにより、これらのコミュニティの活動内容や、コミュニティへの関わり方 (開発、翻訳、ドキュメンテーションなどを通じて) がわかります。
開催日時: 2011 年 5 月 31 日 (火)  開場13:00 開演13:30 終了予定18:00
開催場所: パシフィコ横浜会議センター 4F »MAP
参加費用: 無料
このオープンフォーラムにはどなたでも参加できます。参加ご希望の方は、 こちらからお申し込みください。

2011年5月28日土曜日

震災後に日本のOSMユーザが400アカウント増加!

sinsai.infoの運営母体はオープンストリートマップ(以下OSM)・ファウンデーション・ジャパンという自由な地図づくりを支援する組織。このOSMという活動は、2004年にイギリスでスタートし、世界中へとその運動を拡大しながら、2008年3月にようやく日本のコミュニティが立ち上がったまだまだ若い組織です。

当時10人程度の、本当に小さなコミュニティでした。以降、ジワジワとユーザが増え始め、2010年には600ユーザほど。2011年に入ってようやく800ユーザと、少しづつユーザーを増やしながら活動の幅を広げていました。上記グラフは、震災前後の日本OSMコミュニティの活動状況を意味しています。震災のあった3月にユーザー数が急激に伸び、総ユーザ数が1200アカウント以上、1ヶ月以内にOSMの編集作業を行ったアクティブユーザが約500アカウントとそれまでの200-300アカウントからほぼ倍増しました。

この勢いをさらにすすめながら、これからの復旧・復興の過程をきちんと地図に記録できるよう引き続き、背景地図の更新作業をすすめていきます。

2011年5月27日金曜日

日本にいる外国人の方々へのアプローチ YokosoNews


震災後、我々 sinsai.ifno を含め多くの情報サイトが立ち上がりました。しかし、どうしても日本語の情報が先行して英語での情報発信が十分に行われていない状況にあります。そんな中 YokosoNews さんが積極的な英語での情報発信を続けられて、我々 sinsai.info のことも発信していただきました。先日、sinsai.info の関代表と三浦副代表がスカイプで出演しました。また我々のブログも英語版(Sinsai.info BLOG in English)があります。まだまだ英語が苦手な我々ですが、強力な翻訳チームと協力しながら引き続き情報発信を続けております。

2011年5月23日月曜日

Hack For Japan 仙台会場で生まれた、もう一つのプロジェクト

関です。5月21日、22日に開催された、のHack For Japan 仙台会場へ、Hack For Japan スタッフとして参加してきました。
21日には、オープンソースカンファレンスSendai にも参加し、sinsai.info のプレゼンテーションを行わせていただきました。

震災後始めて東北に行ったので、本当であれば沿岸部にも寄りたかったのですが、カンファレンスやハッカソンの準備などで慌ただしく、行く時間がありませんでした。次の機会にはもう少し時間を取って、沿岸部にもよって来たいと思っています。

多次元中継って難しい!

今回の Hack For Japan のハッカソンは、宮城県仙台市、福島県会津若松市、香川県高松市、福岡県福岡市、東京、そしてロンドンの6都市で同時開催、そのうちいくつかの会場はUstreamでの多次元中継をするという、とてもチャレンジングな試みを行いました。
スタッフとしては十分な準備があまりできず、中継などもかなりドタバタな状態で、参加者の方にはご迷惑をおかけしたと思いますが、皆様とても理解のある方々で助かりました。どうもありがとうございます。
21日のアイデアソンでは、マイクロソフトの西脇さんや、トライポッドワークスの佐々木さんによる貴重な現地報告を聞くことが出来ました。また、連携させていただいたオープンソースカンファレンスSendaiの会場でも、沢山の復興アイデアを投稿していただきました。その模様は、公式ブログでも読めるようになると思いますので、今回は私が参加させていただいたプロジェクトについて書かせていただきたいと思います。

信頼できる情報ってなんだろう?

アイデアソン・ハッカソンの中で、sinsai.info のAPIを使った新たなプロジェクトが生まれました。その名も絆レポートプロジェクト。

21日のアイデアソンに東北放送の方がきており、その方が提案した、「信頼できる情報を収集し、効果的に見せる方法を提案したい」といったテーマを元に進めていったアイデアです。

アイデアソンでは、「そもそも信頼出来る情報ってなんだろう?」「信頼度ってどう表現できる?」「ITリテラシーが低くても情報共有できる仕組みが必要」「現地の人からの情報を吸い上げたいよね」「センセーショナルな報道だけでなく、日常のニュースもちゃんと知ってほしい」などといった意見がどんどん出てきました。

現地レポーターからの情報を集めよう!

そのなかから、「現地にボランティアへ行った人や、テレビの取材クルーなどが集めた情報を集められるといいのでは」という意見に注目して検討を進めました。ボランティアへ行った人の中にはブログなどでは日記を書いている人もいるかと思いますが、結構散らばってしまっている印象です。ボランティアが体験したレポートというのは、その土地に次に行く人にとってとても役に立つ情報になるはず。まずそのような情報を集める。そして、東北放送さんの番組で紹介することで多くの人に知ってもらい、フィードバックや情報が集まるようにする。また、東北放送さんの取材クルーなどが収集したような信頼性の高い情報を投稿することで、情報の質の向上も目指す。集めた情報はAPI経由で公開することで、より多くの人にも情報を扱ってもらえるようにする。ということがどんどん決まっていきます。
東北放送さんは、絆 宮城プロジェクトという復興応援プロジェクトをやっていることから、「絆レポート」チームによる「チェックインレポートプロジェクト」というプロジェクト名になりました。



アイデアソン終了!

そして、最終的に完成したのがこの概要図。APIはsinsai.infoのAPIが使えそうでしたので、提案させていただきました。アイデアソンに参加していただいた皆様、ありがとうございます!


2日目のハッカソンへ

そして、2日目のハッカソンです。2日目のハッカソンでは、アイデアソンで絆レポートチームにいた人は私一人。責任重大です。まずは、前日のスケッチを元にアイデアを説明し、リクルーティング活動を行います。
お陰さまで、5人の参加者が集まりました。ハッカソンは作るのが目的ですので、挨拶もそこそこにシステム設計を開始します。
当初は、sinsai.info のAPIを叩くアプリケーションをPHPか何かで作ることを想定していましたが、レポートの投稿部分にあまり手間を掛けたくありません。そこで「WordPress使えばいいんじゃね?」という神の一言が。確かに、レポートを投稿するためのインターフェースは揃っています。WordPressを使うことで、Facebook連携なども簡単にできるようになります。位置情報を付けるためのプラグインもあります。というわけで、システム設計が完了しました。



時間内になんとかデモが完成

あとは、タスクを洗い出してひたすら潰していきます。
そして、なんとか時間内にコンセプトを説明するためのモックアップが完成しました。
http://kizuna.sinsai.info/
に、実際のサイトのイメージが置いてあります。ちゃんとデザインもしていませんし、検索機能などがまだありませんが。
また、現地の人にはがきで情報を投稿してもらえるように、はがきのモックアップデザインも完成しています。

まだsinsai.info連携部分などはできていませんが、テレビ局が番組と連動した特集ページを作ることも可能となっています。たった1日でここまでできるとは、素晴らしい。ハッカソンに参加していただいた皆様、ありがとうございます!
東北放送さんも、このサイトと連動した企画について、実際に検討を進めてくださるということです。

プロジェクトメンバー募集!

sinsai.info ではこの絆レポート企画の開発や企画をお手伝いしていただけるボランティアを募集しています。元々のsinsai.info に関わっている人でも、そうでない人でもかまいません。WordPress が得意な人やPHPが得意な人、デザインが出来る人、企画やディレクションが出来る人などを募集しております。
ご興味のある方は、hal@sinsai.info かtwitter:hal_skまでお気軽に御連絡ください。

Hack For Japan に来ていただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。今回のハッカソンをきっかけにしたサイトが一つでも多く生まれ、続いていっていただけると、本当に嬉しいです。
我々のプロジェクトも含め、今回生まれたプロジェクトについては、以下のURLからご確認いただけます。
http://www.hack4.jp/RelatedInfo/ProjectList

OSM > Bing > Google

こんにちは。クライシスマッピングチームの mapconcierge です。5/14に開催されました sinsai.info シンポジウムでは、クライシス・マッピングチームの活動内容をご紹介しましたが、我々は、オープンストリートマップ(以下OSM)という自由な地図づくりを軸に活動をしています。そこで、いつも多くの方に質問されることがあります。

「Google Mapsがあれば十分なのに、どうしてOSMなんてやってるの?」

Google Maps はたしかに無料で使える地図で、非常に便利なのですが、残念ながら自由に使えるわけではありません。利用規約に指定されているとおり、複製したり、再配布したり、二次利用したり、改変することは、厳しく制限されております。例えば、Google Maps の地図を勝手に印刷して配布するには、利用規約の範囲内で厳密に制限されています。
けれども、OSMは複製も再配布も二次利用も改変もすべて申請なしで商用利用も含めて誰でも自由に使うことができます。

また、Google Maps と Bing Maps には、地図レイヤの他に、衛星画像や空中写真を表示する航空写真レイヤがあります。すでにどちらのサービスも東日本大震災の被災地に関してはかなり広範囲に震災後のデータに差し替えられています。当然、OSMデータの更新作業でこれらの航空写真レイヤを背景にトレースしたいと思うのが心情ですが、Google Maps は残念ながらそのような利用方法を用いることができません。一方で、マイクロソフトの Bing Maps は、OSMのデータ更新目的であれば、自由に航空写真レイヤをトレースすることができます。つまり、普段オープンな立場をアピールしている Google が、地図の世界ではクローズドで、Bing がOSMに対して門戸を開けている、オープンな立場になっているのです。

そこで、sinsai.info の地図レイヤ表示も、上にあるほどオープンなデータという位置づけで
レイヤーの順番は

 OSM
 Bing Maps
 Google Maps

にしてあります。

Googleさんが航空写真レイヤをOSMでトレースしてもよい許可が降りましたら、この順番がまた変わるかもしれません。

ちなみに、Yahoo JAPANさんは、OSMに所有する地図データの寄附をしていただくほどの強力なサポーターですし、国土地理院さんも基盤地図情報のトレースを許可いただくなど、活動を支援していただいております。そんなわけで、sinsai.info で使われているOSMデータは、マイクロソフトさんとYahoo JAPANさんと、国土地理院さんと、その他多くの地図サービスプロバイダーさんのご協力の元で日々更新されています。

地図作りに興味を持たれたみなさん、是非一緒にクライシスマッピングやりませんか?

2011年5月22日日曜日

sinsai.infoのレポート紹介

昨日、今日と仙台ではオープンソースカンファレンス2011仙台や、
Hack For Japanが開催されています。

sinsai.infoからもメンバーが参加をしています。
現地でのレポートの検証を行って来てくれました。
今日はそんな検証されたレポートを紹介します。

4月10日に、このレポートがWeb投稿で投稿されました。
仙台にある東北唯一のメイド喫茶の再開ニュースでした。

仙台のメイド喫茶『fairy tale』は18日営業再開予定

そして、4月15日に続報が投稿されました。


仙台のメイド喫茶『fairy tale』は、18日営業再開予定!
当面は11時開店、18時閉店。
ホットサンド・ホットケーキは17時オーダーストップ、全メニューは17時30分オーダーストップ。
18日・19日と土日祝は一人2時間の時間制限。
名物メニューのカルボライスやオムライスなどお休みするメニューあり。
http://blog1.fairy-tale.cc

という訳で…

昨日のオープンソースカンファレンス2011仙台の間に、sinsai.infoの
メンバーがレポートの検証作業を行ってきました!

メンバーからの報告です。

お店再開にあたり、こういう状況でメイド喫茶を開店するのは、
不謹慎ではないかと、悩まれたそうです。

でも、閉まっているお店のシャッターに、「再開を待っています」という、
貼り紙メッセージがあって、思い切って、再オープンに踏み切ったとのこと。

メイドさんには、sinsai.infoステッカーを白・緑2種類手渡し済み。
レポートでお店を知った経緯を話すと、感激されてましたよー。









こういう状況だからこそ、いろんな形の復興があっても良いんじゃない?
と思えるようなエピソードでした。

by aganard (大事な事なので記名記事で!)

2011年5月18日水曜日

もっと多くの方が参加しやすいように!

sinsai.info シンポジウムでは多くの方にご参加いただきありがとうございました!

我々の活動の入り口を広げるために、公式MLを開設しましたので、活動に参加してみたいと考えられている方は、お気軽に登録ください。このブログの右下に登録ガジェットも埋め込みました!

2011年5月17日火曜日

【御礼】5/14(土) sinsai.infoシンポジウム無事開催出来ました。

おかげさまで第1回sinsai.infoシンポジウムは無事開催出来ました。
ご参加頂いた方々、ご協力頂いた方々ありがとうございました。
御礼申し上げます。

sinsai.infoの新しいスタートのきっかけになりました。
これからもご支援、ご協力を頂けましたら幸いです。

sinsai.infoシンポジウムの参加状況や資料の公開につきましては
近日予定をしていますので、お待ちください。

それから、sinsai.infoシンポジウムの際に告知をいたしましたMLを
開設しました。
下記URLよりご参加ください。

sinsai-info-usersメーリングリスト


mixiにもコミュニティがありますので、mixiをお使いの方は、
こちらもよろしくお願いいたします。


2011年5月14日土曜日

ユーザインターフェイス(画面)を新バージョンに変えました

本日は、sinsai.infoのシンポジウムということで、
それに合わせて、ユーザインターフェイス(画面)を新バージョンに変えました!
(本当はバグフィックスで遅くなってただけです。すみません)

sinsai.info

旧バージョンも引き続きご利用いただけます
sinsai.info
旧バージョンのURLをブックマークされている方は、http://www.sinsai.infoにご変更をおねがいします。



また、新UIは、OpenSocialガジェットとして実装しているので、

  • Google Friends Connectを使って、あなたのサイトに埋め込み

  • mixiやiGoolge,gooホーム等に埋め込み



出来ちゃったりします。

開発者の方は、ソースコードを改造して、マッシュアップ&ソーシャルアプリ化してみても良いかもしれません。
もちろん、このUIを良くしてくれる技術者も募集しています!
https://github.com/sinsai/opensocial_gadget

APIについては、こちらの資料もご参考にしてください

2011年5月3日火曜日

【参加自由】5/14(土) に sinsai.info のシンポジウムを開催します。

sinsai.info が稼働を開始して、あと1週間で2ヶ月になろうとしています。

sinsai.info には1万件以上のレポートが存在していますが、初期の頃に比べると我々のような情報サイトに求められる役割がだいぶ変化してきたように思います。
人命に関わるような緊急な情報よりも、利用可能なサービスや復旧の状況、マスメディアに乗らないニュースなど、そういった情報を見やすく表示して欲しいというニーズを多くいただくようになってきました。

我々が扱う内容は常に変化してきています。Twitter で拾い上げている対象のハッシュタグは、スパムや震災に関係の無い話が多くなってきており、有用な情報を見つけることの困難さも増してきました。
当初はTwitterによる安否情報やヘルプ情報を中心に情報をピックアップしてきましたが、ボランティア募集については助け合いジャパンのAPIを使った公式ソースを取り入れたり、Webフォーム経由の投稿が徐々に増えてきたりといった変化も起きてきています。
現地の通信インフラも復旧してきた今、現地からの直接投稿を増やしたり、NPOが派遣する情報ボランティアなどと連携して情報を取得したりといった取り組みを積極的に行っていきたいと思っています。
また、ユーザーインターフェースの改善やAPIの利用促進なども作業中です。

つきましては、sinsai.info の今後のモデレート方針やデータ収集方針について話し合うシンポジウムを開催することといたします。我々及び関連団体の活動内容について改めて共有させていただき、モデレーターチーム(データ班と我々は呼んでいます)を中心に中長期的な目標や活動内容について話し合いたいと思っています。
本シンポジウムは、sinsai.info チーム以外の方の参加も自由です。我々の活動に興味のある方、連携についてアイデアをお持ちの方など、是非ご参加いただけましたら幸いです。

5/14(土) 東京、大阪2箇所で同時開催いたします。お申し込みは、下記の参加申し込みサイト(ATND)からご登録ください。

■フライヤー
http://goo.gl/LYpxR

開催概要
sinsai.info シンポジウム
■場所、日時

会場:東京会場、大阪会場
5 月 14 日(土) 14:00 ~ 17:30  参加費:無料

東京会場:東京都目黒区駒場3-8-1 東京大学 駒場キャンパス 大会議室
大阪会場:大阪市浪速区浪速西1-3-10 大阪市立市民交流センターなにわ 202号室

■内容
Sinsai.info 各チーム、関連団体による活動共有
・活動経緯の共有
・重点実施方針
・ボランティア親睦
・将来へ向けて
など

■参加申し込み:
東京会場:http://atnd.org/events/15404
大阪会場:http://atnd.org/events/15406
※ATNDという外部サイト経由での申し込みとなります。

皆様、お気軽にご参加ください。
以上、よろしくお願いします。